楽園の火葬場

ほぼ映画感想

ジャケ買いした本を紹介しよう

イナリです。

 

最初に三日坊主になるであろうと言っといてよかったなと思います。(正確には2年坊主)

 

さて、世界では大流行しているコロナウイルスの影響により、

現状GW明けまでは自宅待機…が続く現状に結構暇しているので、

そして最近自分が本棚を買ってウキウキなのでジャケ買いした本を紹介していこうと思います。

基本積読の民なので読んでない本を紹介することがほぼ確実なんですが大目に見てください。

 

ダークウェブ・アンダーグラウンド 

著者:木澤佐登志

 

ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち
 

このバグった感じの表紙とサイケな色彩のラベルが良いのです!

内容はダークウェブについて、その歴史や取り巻く都市伝説(麻薬売買等々)を読みほどきつつ

その中で生まれた国家、Vtuberの鳩羽つぐ(可愛い)に触れたりと結構カオスな内容なので楽しんで読めました。

今まで自分が抱いてきたダークウェブなるものの見方が変わった為買ってよかったと思う。

 

ダーク・ドゥルーズ

 著者:アンドリュー・カルブ
ダーク・ドゥルーズ

ダーク・ドゥルーズ

 

 表紙はもっと蛍光オレンジぽくてとても可愛い。

フランスの哲学者、ジル・ドゥルーズ(1925-1995)についての本。

イントロダクションでは『繋がり』をテーマにしている、と語られている。

 まだ読めていないが、ドゥルーズの哲学は憎しみと破壊だという帯から予想すれば今までのドゥルーズ像を破壊する内容なんだろうか。読むのが楽しみです。

 しかし哲学を学んでこなかったのでいちいち「概念の処女懐胎」とかいう強い言葉に反応してしまう。面白すぎませんか?

プラータナー 憑依のポートレート

著者:ウティット・ヘーマムーン

 

プラータナー: 憑依のポートレート

プラータナー: 憑依のポートレート

 

 マシュマロだ〜とろけてる感じすごくいい〜と思って買いました。

ある芸術家の性愛遍歴を人間と国家を通し語られるという内容。

まだ読み切ってませんが情景描写がとても上手い。

 

大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝

著者:斎藤幸平 
大洪水の前に:マルクスと惑星の物質代謝 (Νuξ叢書)

大洪水の前に:マルクスと惑星の物質代謝 (Νuξ叢書)

  • 作者:斎藤幸平
  • 発売日: 2019/04/30
  • メディア: 単行本
 

実物をみた瞬間欲しい!!!!!!!になってしまい、かと言って自分が読んだことないジャンルなのだから手元においたら本がかわいそうでは…でも欲しい…と本の前でうろつき数ヶ月後に本屋を探し回り購入したんですがマジで表紙がすごいです。

青地に銀箔という美しすぎる色彩に負けてしまいましたが全く後悔してないです。

本当に綺麗でお気に入り。

内容はマルクス主義における経済学、環境問題などにおける批判についての擁護が書かれている。こちらもまだ読み切ってはいないものの、経済学や資本論について一切理解していない自分でもほんの少しは理解できるように書かれているためすごいな〜〜!と感動した。

 

煙が目に染みる 火葬場が教えてくれたこと

著者:ケイトリン・ドーティ

 

 めちゃくちゃ可愛い〜!

マッチ箱みたいでキュートな表紙。

火葬場で働く火葬技師の話で、海外でも火葬場あるんだと驚いた覚えがある。

死化粧を施すシーンと、火葬した際に漏れ出る脂の描写のシーンが強く印象に残っている。

 

人喰観音

 著者:篠たまき

 

人喰観音

人喰観音

  • 作者:篠たまき
  • 発売日: 2018/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 いや好きにならない人間いる!?

毒々しい赤が目を引くレトロ可愛い表紙ですが内容はグロかったり可愛くないので最高。

老いることのなく観音様だと慕われ人々を魅了する女と、彼女を信奉し崇める人々の物語。

観音と崇められる女と魅了され彼女を慕う人間とソレを見守る人々の夢のようなお話は覚めないでほしいと思うくらいに美しい。

表紙内容込みでお気に入りの一冊です。

 

八本脚の蝶

著者:二階堂奥歯 
八本脚の蝶 (河出文庫)

八本脚の蝶 (河出文庫)

 

前からあった本が新しい表紙となり再刊行されたらしく、

元々個人ブログを運営し自殺してしまった方のブログの内容を本にしたもの。

昔に書かれているはずなのに現代でも違和感がないため一気に読んでしまいました。 

元がブログなのでとても読みやすい。とても多く本を読んでいらっしゃるので興味をそそられる本が出てきたりします。いつか買いたい…。

 

失われたいくつかの物の目録

著者:ユーディット・シャランスキー 
失われたいくつかの物の目録

失われたいくつかの物の目録

 

黒の煤けた感じの表紙にシンプルなタイトルが際立つお洒落さ。

自然、歴史、文学の魅力を詰め込んだ。「喪失」をめぐる12の物語。

という帯の文からしてもうワクワクしますね。喪失ってこんな魅力的だったか?

「もっとも美しいドイツの本」に選ばれたらしいですが、この本を手にとって驚いたのが

中に挟まれた遊び紙?にそれぞれ索引のテーマの模様が描かれていること。

内容だけではなく細部まで美しいという本です。まだ読めてませんが。

 

 

とりあえずここまで。

基本的に表紙とあらすじを読んでオモロそうだなーと思った本を買っていますが、

完全にジャケ買いすることもあり、そういうのってアリなのかなという人に

アリでしょ…と言いたい。いいんですよ…表紙綺麗で内容も最高とか気分アガるし…。

 まだ紹介したいのもあるんですがソレはまたいつか。年跨ぐかもしれませんが。

 

それでは素敵なジャケ買いライフを!

イナリ

D坂の殺人事件/バーフバリ完全版 観た

お疲れ様ですイナリです。

三日坊主どころではないくらい更新してないんですが久しぶりに映画を

観ましたので感想を書いていこうかと。

 

以下ネタバレ含みます。

 

D坂の殺人事件

監督:実相寺昭雄

主演:真田広之

 

兎にも角にも主演の真田さんの色気がすごくいいとのお話で観させていただいたのだが、実際とても色気のあるいい俳優さんである。色気というより艶っぽい。

文豪の中でも江戸川乱歩が自分は好きですが探偵ものは読んだことがなく、今回の殺人事件は推理シーンよりもドラマパートが多くて楽しめました。

昭和、不況が続く日常の中で女と男の不埒な事情が繰り広げられる中、真田さん演じる贋作師の男はある有名画家の春画の贋作依頼を頼まれる。

女を縛り吊るし上げ乱れさせても行き届かない至高の絵のモデルを、真田さんが女装し自らを縛り描き抜くシーンは最高。

個人的に真田さんが何かを口に咥える所作が好き。黒子が映えますね。

あと探偵明智演じる嶋田久作さんは、声が良すぎる。顔もいい。なんだこの映画は。

官能的ですがもたれることはない作品でした。

 

バーフバリ完全版

伝説誕生・王の凱旋 二作品とも見ました。

あまりにも長時間だったので休憩を挟みつつの上映でしたが完全版となると観れなかった部分も楽しめるわけで、王の凱旋でクマラ様がの可愛いところがいっぱい観れてよかったです。クマラ様かわいい。

 

ところでバーフバリは文字通り神のごとく慕われた英雄アマレンドラ・バーフバリとその息子マヘンドラ・バーフバリが王国へ戻る話なのですがこの二人の運命はすでに本編で語られオチはわかっているというのにそれでも面白いんですよね。

バーフバリは個人的解釈が強すぎて感想語るには偏ってしまうんですが、完全版は歌とダンスが解禁され、第1作の伝説誕生ではアマレンドラと国母シヴァガミの嫡男にして従兄弟のバラーラデーヴァ(顔が冗談抜きで良い)が国家機密を盗んだスパイを追い知恵で切り抜けるシーンが、2作目王の凱旋ではアマレンドラの妻デーヴァセーナがクリシュナ神に祈祷するシーンで恋心を綴るなど。

インド神話的要素が各所にちりばめられているので探すのも楽しいかもしれません。

詳しいところはTwitterとかに転がってるんじゃないですかね。

初めて触れたインド映画なのですがインパクトが強い&絵面が美しすぎて魂が喰われるのでオススメです。

 

今回はここまで。ヴェノム見に行きたいですねぇ。

イナリ

ザ・プレデター/スポットライト 世紀のスクープ みた

イナリです。

 

早速更新が停滞しててめちゃくちゃ笑っているんですが映画は見続けています。

 今回紹介するのは新作のものとお気に入りの1本。

 

以下ネタバレを含みます。

ザ・プレデター

体感時間15分、人の屍体がマシマシ!で最高でしたね!

実は初めて見る作品で、ホラー系のイメージが強くなかなか手を出せなかったんですが今回観たこの作品は人間パートが多かったので割とホラーじゃなくてよかったです。

開幕人体切断で人間の血で赤く染まるプレデター、芸術のようだ

 

人間パート多めとはいえ、テンポが良く頭のイカれた人間しか出てこないので大変愉快ですし個人的にストレスなくみれました。学者の方も危険を顧みないでプレデターの肉体の採取や研究を先行しようとするあたりとてもぶっ飛んでいる。

 

ところでプレデター、数多の優秀なDNAを採取し取り込み進化させているという設定が劇中に出てきましたがコレすごくいいですよね。自身を成長させることに全力ですし同胞をアップデートさせ最強を突き詰めていくその肉体や技術、研究して地球産プレデターとバトルさせたら面白そうでいい。

劇中美しい男の心中シーンもあって大変オススメです。一作目も見たいですね。

 

スポットライト 世紀のスクープ

個人的にはあまり馴染みのない教会の、実際にあった神父による淫行を暴いた新聞社の映画。

性的虐待を「いたずら」ですまされ、幾度も犯行を行ってきた神父たちを裁判所や教会をくぐり抜け奔走していく新聞社チームと同時刻で餌食にされている子供達、生き残って苦しみ続けている被害者たちの姿を描いている。

 

新聞社たちは最初の性的淫行を働いた神父たちに憤り調査をしていくが、どんどん膨らんでいく神父たちの数字、もみ消され潰された犯行事件、苦しみ続ける被害者の声を目の当たりにして愕然としていく。

 

BGMがとてもいい。テーマ曲も印象深いサウンド

映画館で予告を見てからずっと気になっていた映画であり、何度見てもこの問題は長く続くだろうなと思ってしまう。

時期が9.11と重なり、「9.11を忘れるな」のステッカーに追いやられる過去に淫行を働いた神父の家の写真など、関心はすぐ移ろいゆくと言わんばかりのシーンやラストの被害者の子供たちのシーンも、この映画は基本的に薄暗い雰囲気が漂っている。

 

この映画はラストまで見てほしい。

そして暴かれた教会の数に自分と一緒に愕然としてくれ。

 

今回は以上です。

獣人の出て来る映画が観たいなと思っているのでオススメのありましたら教えてくださると幸いです。

 

イナリ

 

 

ダンケルク/レミ二センティア/ブライト みた

イナリです。

味噌汁にキムチ入れると美味しいことが判明しましたので報告します。

 

今回は3本一気に見ましたが案の定頭がパンクしているので短文かつ明快に

済ませていけたらいいなと思っています。

映画一気に見るなというハナシですが一気に見るといい浮遊感が得られるので

やめれませんね。映画館でやると尻が痛くなるのでタオルか上着かで保護するのが

いいです。尻を。

 

以下ストーリーのネタバレなどを含みます。

 

ダンケルク

 

昨年公開された映画であり、ロシアに短期留学していた時に観た個人的に

印象深い映画。ロシア語版だと「Дюнкерк(デュンケルク)」。

といっても異国語であるので鑑賞直前に観たポスターのあらすじをさらっと読んだまま観た映画のため内容を深く理解していなかったが、あまり知らずとも脳に刺さる映画を作れるのはすごい。

 

ストーリーはダンケルクの戦いをもとに、日に増すドイツ軍の侵攻に怯えながらも故国へ帰ることを祈る英仏軍の軍人たちの話。(雑ですまない)

 

全体的に青い。鈍色の空も、救援を待つ英仏軍も配色が青い。

そのため炎などの鮮やかな色が余計に目立つ。

この映画、ひとの希望を見事に打ち砕いていく。助かった瞬間に波に引きずられるように戦場へと戻される兵士たち、空戦で着水しても脱出ができない、戦場ではないのに死ぬひとなど。

個人的に好きなのは最後の敵戦闘機が来て死を受け入れるように瞳を閉じるシーン。

死を受け入れるひとの顔が良かった。

そのシーンの蒼さと、そこから一気に色彩が鮮やかになっていく様子も見どころ。

 

レミニセンティア

気になっていた映画。

記憶を消すことのできる作家がある日自分の娘の記憶を失っていることに気づき、また忘れることのできない「超記憶能力」を持つ女性が目の前に現れ…というあらすじ。

 

記憶を消すことができる作家の夢と現実を行き来するようなハナシ。

彼は依頼者の話をもとにペンを走らせるが、そのメモは本物。しかし登場人物は作家の頭の中で作り出したものだという。

伏線があったりするので楽しく見ていた。5感を使って自らの娘を「作り出した」作家の本物に会うと思われるラストシーンや、映画の不思議な雰囲気が良かった。

 

ブライト

Netflixオリジナル映画。

あの…開幕オークだのエルフだのファンタジ〜と魔法と種族パンチ喰らってテンション上がらない人間種族いるんですか?最高ですよ

ヒトの警官と警官の中では初の純潔ではないオーク警官が核兵器並みの威力を持つ魔法のワンドを狙う抗争、それを操るエルフ少女に出会い…という話

 

種族という壁を越えてともに戦う系かな?と思いきや人間やエルフ、オークの種族間の断絶が食い込んでいる。時に煩わしいがバディとして成長していく異種族間の交流はいい。

オークは全体的に治安が悪くギャングや独自のコミュニティを持ち、大してエルフは高級な衣服に身を包む高貴な種族。

これだけじゃなく警官の中にケンタウロスがいたりする。やばい、しかも魔法が科学に潰されることなく生きているのもヤバイ、ストーリーもだがモブや世界観にウットリしてしまえる。ピクシーもいるならユニコーンいたりするんじゃないだろうか?

 

相棒のオークニックは他のオークと違い、同族からも人間からも除け者にされる青年だが偏見の目に屈することなく警官であれと己を持っているアツい男である。

パートナーである人間の警官ダリルも差別的に彼を罵るも、いざ責任を彼に押し付け殺そうという状況になるとかばう、というよりその行為を許せないと話す、己の正義を持っている。

異なる人種間によって浮き彫りにされた断絶は、我々の現実世界とそう変わりはしていない。この作品内だとさらに「エルフ専用道路」と分けられていたりするが、こちらの世界のトイレだとかもこれに当てはまる気がする。

 

簡潔にするつもりだったが長くなってしまった、もっと短くパーーーとかける

ように精進します。

今回はここまで、次回はグロ系とか紹介できたらいいですね。

イナリ

 

 

 

 

この世界の片隅に みた

どうもイナリです。

暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

 

Netflixで「この世界の片隅に」が配信され視聴し、またテアトル新宿

テアトル新宿 | 日本映画の今を写し出す邦画専門の映画館

でもまだやってたので観に行きました。

 

2回目でようやっと気づいたこともあり、メモ書きがてら感想を書いてきます。

語彙力がないので油断すると最高〜!しか言わなくなりますのでご了承ください

 

あらすじ

18歳のすずさんに、突然縁談がもちあがる。
良いも悪いも決められないまま話は進み、1944(昭和19)年2月、すずさんは呉へとお嫁にやって来る。呉はそのころ日本海軍の一大拠点で、軍港の街として栄え、世界最大の戦艦と謳われた「大和」も呉を母港としていた。
見知らぬ土地で、海軍勤務の文官・北條周作の妻となったすずさんの日々が始まった。

夫の両親は優しく、義姉の径子は厳しく、その娘の晴美はおっとりしてかわいらしい。隣保班の知多さん、刈谷さん、堂本さんも個性的だ。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずさんは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。

ある時、道に迷い遊郭に迷い込んだすずさんは、遊女のリンと出会う。
またある時は、重巡洋艦「青葉」の水兵となった小学校の同級生・水原哲が現れ、すずさんも夫の周作も複雑な想いを抱える。

1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの数の艦載機による空襲にさらされ、すずさんが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。

 

konosekai.jp

 

以下感想・ネタバレを含みます

この映画を見たとき浮かんだのは「ああ、この国ほんとうに戦争があったのか」

でした。

はだしのゲン」や「泣いた地蔵」「ちいちゃんのかげおくり」「一つの花」などで幼少期にその断片に触れていたはずなのに、長崎の修学旅行で歪んだ地層やビックボーイの現物サイズを見たはずなのに、特攻平和会館に行ったにもかかわらずようやっと実感できたのが成人すぎた今とは。

 

この国に戦争があった。地獄があった。

主人公のすずさんの実家は広島。彼女には国とは別に戦争があった。

 

断っていいかわからないまま連れてこられた嫁入り先で義姉にいじめられ、

見知らぬ土地で飯を作り、配給や爆弾について学び、迷いながら生きている。

 

2回目でようやく気づいたシーンは、晴美さんとともに見舞いに行き空襲にあう

シーン。

 

すずさんは広島に帰りたかったのか、とやっと気づいた。

 

「さようなら、広島」と書いた絵を失い、大好きな絵を描く右手を失い、晴美さんを失い、妻としての仕事を失い、居場所を失い。

家を貫いた焼夷弾を眺め晴美さんといた防空壕で見た、家を粉々にされた女を思い出す。

「あの人は家を焼かれて、堂々と呉を出て行けたんだろうか」

焼夷弾をそのままにすればイエは焼かれてすずさんは「解放される」。

あの何も知らなかったころにもどれる。

 

けれどすずさんは焼夷弾を鎮火した。

兄の脳を拾い妹に広島にかえっておいで、と言われたときでもふざけて返していたのに内心「嘘だ、兄が死んでよかったと思っている」と安堵している彼女の表情はどんなものだっただろう。

呉に降り立つサギをここにいたらいけん、と広島にいけと叫ぶすずさんの、サギと自分を重ね合わせているのではないかと思うシーンもあった。

 放送が終わり、まだ四肢も残っているのに、と絶叫するすずさんの言葉が自身の肉体を持っていく覚悟で戦争に挑んでいたんだろうか。

我慢していた何もかもが飛びさっていくも、変わらず生活は続き「うちはこれから、笑顔の入れ物なんです」というすずさんの気持ちの変化に思わず泣いた。

 

余談ですが、焼夷弾で街が焼けているというのに、放送じゃ「呉のみなさん、頑張って下さい」だけとは、燃えてる最中だったら何が頑張れだよ、と思うがそれくらいしか声をかけられないよな、と思ったり。

ラストシーンで容赦なく飛び込む原子爆弾投下、死にゆく人と燃えるシーンなどは油断させてくれないなあと感心しつつも、その後のシーンで光が灯る山の美しさにまた涙があふれたりなどしました。

 

オチがない感じになってしまいましたが、アスファルトを滑る凪のような、入道雲を思わず見違えてしまいそうな心地になる。

8月にみるにはオススメじゃあないでしょうか?

 

今年の12月、「この世界の片隅に」の、別バージョン「この世界のさらにいくつもの片隅に」が放映されるそうです。待ち遠しいですね。

ikutsumono-katasumini.jp

 

今回はここまでにします。冗長ぎみでしたんで次回はさっぱりさせたいですね

イナリ

挨拶代わりの映画10選

初めまして、イナリです。

 

ここはおそらく映画の感想や備忘録で埋まる予定のブログです。

よく話題が変わりますし飽きっぽいので三日坊主で終わるかもしれないが、

それでもオモロいな、と思った映画は書いていこうとおもいます。

 

一応ノートにまとめたりしてるんでほぼそこから引用する形になる予定。

 

自己紹介はさておき、とりあえずツイッターのタグで見かける

挨拶代わりの映画10選と、一言感想コメントを載せておく。

 

挨拶代わりの映画10選

ハードコアヘンリー

FPSあるある一人称で進んでいくし右上にコマンドが見える 画面酔いとグロ多め、

苦手な方は注意

LIFE!

ああ、観てよかったなあと思えた映画 カメラマンを追って遠くへ行く主人公の、

仕事と忘れていた特技や過去が浮かび上がっていく様がよかった

キャビン

初めて友と見に行ったホラー映画だけどホラー好きにはたまらないキャラクターが出てくるし人間が簡単に死ぬ ホラーあるあるの裏をかいた作品 グロ多め

子宮に沈める

自分だけかもしれないが数日は死に怯えた、幼児が幸せな頃から親に捨てられ

大切に包まれ死ぬのを見る映画 残酷だが好き

ミスト

原因不明の霧に包まれどんどん追い詰められる人間の感情の高まり、狂気、

ヤバ・デザインの化け物たちと最後の美しい朝焼けのコントラストは忘れられない

アナイアレイション

Netflixで配信されているのをきっかけに見たんですが絵の美しさと相反する

ストーリーにどんどん深みにはまり、ラストの不穏な雰囲気に心をわしづかみにされて

しまった

ヴィオレッタ

実話かつその本人が監督を務める、過激な内容の写真集のモデルを務めた少女の話

最初は純朴な少女だったが、時が進むにつれ開花する少女の美しさ、狂う母親の様子が

いい 

ローガン

幼女×おじさんいいよねと軽い気持ちで見に行ったんですが同じミュータントの

肉体を持つもの同士の共闘シーンに胸が熱くなり、静かなラストに泣いてしまった

バーフバリ

2部作連続で見ると魂を半分食われ、マヒシュマティ国民になってしまう

様々なところに神話要素がちりばめられておりそれを探すのも楽しい作品

アニー

トゥモロー、いいよね 元気が出る映画

 

結構見たはずなのに思い出せないものも多かった

他にも「ドント・ブリーズ」「ギフテッド」「メトロポリス手塚治虫)」

「チャッピー」などあったけどとりあえずこんな感じです。

備忘録として忘れないようにしよう。

 

今回はここまでですが、次は映画感想を乗せるつもりです。

忘れないうちにね